最近テレビやネットで話題のFX。うまくいけば大きく稼げる投資とあって、興味のある方や始めてみたいと思っている方も多いのではないでしょうか?
しかし、FXはリスクがあってはじめてリターンがあるもの。いつも稼げるとは限りません。
今回は、そんなFXをこれから始めようかと考えている初心者の方が「知っておくべき4つの基礎知識」を解説します。
FXはリスクのある投資ですので、しっかりと知識を学んでから始めるようにしましょう。
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①FXとは?
FXとは何のことでしょうか。まず基礎から学びましょう。
FXとは「Margin Foreign Exchange Trading」の略で、日本語では「外国為替証拠金取引」と言います。
一言で言えば、外貨(外国のお金)を売買して利益を出そうとする投資の一種です。
もちろん投資ですから必ず儲かる訳ではなく、損する場合もあります。特にFXは大きな利益を得られる可能性がある反面、大きな損失を被る可能性もある投資です。
「外貨を売買して利益を出そうとする投資」は海外旅行に行くときを考えるとイメージが湧くと思います。
例えば、ハワイ旅行に行く時には円をドルに両替して、現地での買い物などに使います。
両替する時の為替レートが1ドル=100円だったとすると、10万円を両替すると1,000ドルになります(10万円÷100円=1,000ドル)。
旅行から帰ってきてしばらくたって、為替レートが1ドル=120円になったとします。
今度は1,000ドルを円に両替すると、12万円になるのです(1,000ドルは1ドル120円だと12万円)。
為替レートが変わるだけで、12万円-10万円の差引2万円儲かることになります。
これが外貨を売買して利益を出そうとする投資の仕組みです。
②FXの仕組み
次に、FXの仕組みについて解説します。
前述のようにFXとは「外国為替証拠金取引」の略です。外国為替は「外貨を売買して利益を出そうとする投資」ということが分かったと思いますが、「証拠金取引」とは何なのでしょうか。
証拠金取引とは、証拠金を担保にその何倍もの金額を運用する取引のことです。
FXでは「証拠金」と呼ばれるお金を預けることで、何倍もの大きな金額を運用することが可能になります。
こうした、小さな元手で大きなお金を動かすことを「レバレッジ」効果といいます。レバレッジとは「てこ」のことで、小さな力で大きな力を生みだす意味から名付けられています。
③FXのメリット
ここでは、FXの投資としてのメリットについて解説します。FXのメリットには大きく以下のような4つがあります。
- レバレッジ効果
- 金利がもらえる
- 手数料が安い
- 取引時間が長い
それぞれについて詳しく解説します。
レバレッジ効果を活かせるため少額で大きな取引が可能
FXの最大のメリットはレバレッジ効果を活かし、少額の元手(証拠金)で大きな取引が可能な点です。
最大で25倍までのレバレッジ効果を得ることができます。例えば100万円に元手で1ドル=100円の時にドルを買い、1ドル=120円の時に売った場合を、レバレッジを変えて比較してみましょう。
レバレッジ | 1倍 | 5倍 | 10倍 | 25倍 |
---|---|---|---|---|
ドル購入金額 | 1万ドル | 5万ドル | 10万ドル | 25万ドル |
ドル売却金額 | 120万円 | 600万円 | 1,200万円 | 3,000万円 |
利益 | 20万円 | 100万円 | 200万円 | 500万円 |
レバレッジを大きくかけるほど、得られる利益も大きくなるということが分かります。
高い金利がもらえる
お金を銀行に預けると利息がもらえるように、FXでも金利をもらうことができます。
日本は超低金利時代のため、日本円ではほとんど利息が得られないのが現状です(定期預金でも0.001%程度)。一方、FXは外貨を扱うためその国の金利で計算されるため、高い金利がもらえるのです。
なお、この外貨と日本円との金利差をスワップポイントといいます。
手数料が安い
FXのメリットとして、他の投資に比べて手数料が安いことがあります。
例えば100万円の取引額の場合、株式投資や外貨預金にくらべて、10分の1程度の手数料で済むのが一般的です(詳しくはFX業者・証券会社によって変わります)。
投資の種類 | 株式投資 | 外貨預金 | FX |
---|---|---|---|
手数料のめやす | 500円程度 | 1,000円程度 | 100円未満 |
また、FXは数千円程度の元手から始められるため、元手が少なくても始めやすいというメリットもあります。
取引時間が長い
外国為替は世界中にマーケットがあるので事実上24時間動いています。そのため、FXでは取引時間は24時間取引可能です。
世界の中でもっとも活発に取引が行われているのがロンドンとニューヨークで、この2つのマーケットが開いている時間が重なっている時間帯の日本時間の21時から深夜2時ごろ活発に取引が行われます。
そのため、例えば会社員でも勤務後の時間を有効活用できる投資といえるのです。
④FXのデメリット
最後に、FXの投資としてのデメリットについて解説します。
FXのデメリットには大きく以下のような4つのリスクがあります。
- 為替が急激に変化する
- レバレッジのリスク
- 金利が変動する
- 流動性が低くなるリスク
それぞれについて詳しく解説します。
為替が急変動する
FXは為替レートの変化を利用して利益をあげようとする投資です。
政治や経済事情など様々な現象やニュースに影響を受けて、為替レートは急激に上がったり下がったりすることがあります。
そのため、あまりにも急激に思惑と逆の動きをした場合に対応できず、想定しているよりも大きな損失を被る可能性があります。
為替の大暴落や大急騰で大きな損を出してしまう投資家も少なくないのです。
レバレッジのリスク
レバレッジ効果はメリットのところでも触れましたが、FXは少ない証拠金を元に大きな金額を運用する投資です。
小さな元手で大きなリターンが期待できる反面、大きな損失を被るリスクがあります。
あまりにもレバレッジを大きくかけすぎると、取り返しのつかないぐらい大きな損をする可能性があります。
投資は思った通りになるとは限りませんので、うまくいかなかった時のことを考えてレバレッジを設定する必要があります。
金利が変動する
FXではスワップポイントという「金利差」により金利をもらえるメリットがありました。
これは、金利の安い通貨で高い通貨を買い保有する場合には儲かりますが、逆に金利の高い通貨で安い通貨を買い保有する場合には、逆に金利を支払わなければなりません。
各国の金利も政治や経済状況で日々変わるため、金利が変動したことにより予想外の損失が出る可能性があります。
流動性が低くなるリスク
売りたい時に思うように売れない・買いたい時に思うように変えない、これが流動性が低くなるリスクです。
外貨には極端に取引量が少ない通貨(南アフリカランドなど)があり、利益が出るタイミングで売れなかったり、売れるまでに長い時間がかかってしまうことがあります。
まとめ
今回は、これからFXを始めようとしている初心者の方が「知っておくべき4つの基礎知識」まとめています。
- FXとは
- FXの仕組み
- FXのメリット
- FXのデメリット
についてまとめています。FXは大きく儲かる可能性がある反面、大きく損する可能性もあります。FXはリスクがある投資だということをきちんと理解してから始めましょう。
FXに関心のあるすべての人に役だつ記事になれば幸いです。
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