【第1回】株ってそもそも何だろう?初心者知っておくべき基礎知識
2016/06/15
「どうして今になって株が注目されているのでしょうか?」
「簡単に言うと【株が儲かる】と考えている人が非常に増えてているからなんだ。
基本的に【株価】と【景気】は連動するから、日本の経済がこのまま良くなっていけば、株価も一緒に上がっていく可能性が非常に高いんだよ。」
「アベノミクスとか言われていますもんね。
でも本当に日本の景気は回復しているのでしょうか?私の給料はちっとも上がりません。」
「給料が上がらないのは残念だけれど、日本の経済が回復しているのは様々なデータから見て明らかなんだよ。
例えば2016年の3月期の決算では、東京証券取引所の上場企業の売上高と営業利益の合計はいずれも過去最高を更新しているし、日本に来る外国人観光客の数が2015年に過去最高を更新し、3兆円以上のお金を使っていたりと様々なデータで景気の回復を裏付けているんだ。」
「そうなんですね。アベノミクスに対する批判的なニュースばかり目にするので、景気は結局良くなってないのだと思っていました。
日本の経済は明るそうですね。」
「そうなんだ。
それで【株】に期待が集まってきているんだよ。まさに日本の未来はWow Wow Wow Wowって感じだね!」
「世代が古いです、、、」
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?「株を買う」ってなに?
「儲かるとは聞いても株ってギャンブルみたいなイメージがあってやっぱりちょっと怖いんですよね。
銀行に預けているとなにかと安心です。」
「銀行に預けていれば、基本的にお金が減ることはないと言ってもいい。
減ることはないけれど、今だったら銀行の金利は0.02%程度。信じられないくらいに低いから銀行預金ではお金が増やすこともできないんだ。
しかし、株だったら1日で2~3%は当たり前、10%動くことも珍しくない。
つまり銀行預金では100年間預けていても増えないような金額を【株】だったら1日で増やすことも可能なんだ!」
「なるほど!株ってそんなに魅力的な面があるんですね!
でも株には銀行預金の金利みたいなものはないんですよね?」
「株にも【金利】に近いものがあるよ。それを配当という。配当とは会社が儲かったらもらえるお金のことだよ。
株というのは【会社が儲かったら、あなたに配当を払うからお金を出して欲しい】というような形で、お金を出してくれる人(投資家)を募集する。
そして、お金を出してくれた人には【お金を出してくれた証明】として【株券】を渡すんだ。
配当は銀行預金の金利と違っていつも同じ金額がもらえるわけではないんだ。」
↑会社の儲けがあると配当を出すことがある。儲からないと配当はでない。
「なるほど!配当は会社が上手くいくかどうかによって変わってしまうのなら、株を買う時は将来的に儲かるかどうかを選ぶことが大事なんですね。」
「そういうこと!
そもそも株を買うということはその会社を応援することでもあるんだ。」
「【株】はこんな感じの仕組みになっているんだ。
会社が儲かれば儲かるほど、【配当】も増えるので、その会社の【株】を欲しがる人がとても増えて、【株価】(株の値段のこと)が上がっていくんだ」
↑みんなが欲しがるので株価がどんどん上がっていく
「逆に会社が儲からなくなると、配当が少なくなったりもらえなくなったりもするので、その会社の株を欲しがる人が減って、株価は下がっていくんだ。」
?直接金融と間接金融
「株の仕組みはわかりました。
もっとお金を増やすためにはどうしたらいいのでしょうか?」
「その説明をしたいけれど、お金を増やす方法ををうまく理解するために、【直接金融】と【間接金融】を解説していくよ。
銀行は私達が預けた貯金をずっと金庫に保管しているわけではない。会社などに貸したりしてビジネスを行っているんだけど、こういう仕組みを【間接金融】というんだ。
【間接金融】は会社と預金した人の間に銀行が入っているので、万が一会社が倒産したとしても、預金した人にはリスクはないんだ。
でもリスクがない分、リターンも非常に少ないのが特徴だ。銀行預金のリターンとは、金利のことだね。」
↑銀行預金者と会社の間に、銀行が入っているので会社がうまく行っても失敗しても銀行の金利はほぼ変わらない。預金者と会社の結びつきは弱い。これを【間接金融】という。
「一方で、株を買うことは銀行を挟んだ取引ではなく、直接投資することになる。これを【直接金融】というよ。
【直接金融】はその名の通り、直接会社に投資をすることになるので、銀行預金よりも大きなリターン、儲けを見込むことができる。
しかし、直接金融は買った株の値段は買った値段よりも安くなるという【元本割れ】を起こすこともある。そういったリスクとも隣り合わせなんだ。」
↑銀行が間に入っていないので、会社が儲かれば配当が増えるし、儲からなければ配当が出ず、元本割れしたりもする。これが【直接金融】。
「直接金融をして儲けようと思うなら、元本割れっていうリスクを取らなければならないんですね。」
?アメリカは日本の3倍も投資している!?
「少し日本経済のことも解説していこう。
まず日本の場合は、お金の流れが【間接金融】に非常に偏っていている。日本のお金は銀行を通して回っているという状況なんだよ。
つまりお金を貸している銀行が様々なリスクを大きく背負っているということなんだ。」
「どうして日本は間接金融に偏っているのでしょうか?」
「様々な要因があるんだけれどほとんどの日本人が【直接金融】のことを考えず、お金を稼いだら銀行に預けっぱなしでいいやという感じで銀行と付き合いをしてきたからなんだ」
「そうなんですね。
私達一人一人がもっと株式投資などの直接金融に目を向ける必要がありそうですね。」
「その通り。
また日本は莫大な金額の借金を抱えている状態でもあることを考えるともう【国には頼ることができない時代】なんだ。
それに加えて【今後は給料は上がらず、むしろ下がっていく時代】でもあるので、このままだと今の生活すらできなくなってしまう可能性もある」
「景気は良くなっても給料が上がらないとはニュースで言われていますね。
何も考えずににいたらどんどん生活は苦しくなってしまう可能性が高いんですね。」
「これからは一人一人が、時代の流れというものをしっかりと考えて自分の将来を守るためにより高いリターンを求めて行動していく必要があるんだよ。
より高いリターンを求めて個人が直接金融の流れをたくさん作り出すことによって、会社により多くの資金を回し、日本経済を良くさせることもできるんだ。」
「私達がより良い生活をするためにも、日本の経済を良くするためにも【直接金融】に目を向ける必要があるんですね。」
「そういった意味ではアベノミクスが始まってからの激動の時代はピンチをチャンスに変えるために経済を学ぶには非常に素晴らしい時期だとも言える。」
「今のうちからしっかりと勉強をしていきます。」
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