断捨離の効果はプライスレス。
断捨離は「ただ捨てる行為」だけを指しているのではありません。
人が不要なモノを捨てられないのは「執着」があるから。
何でもかんでも捨てればいい、というわけではありません。
執着のない状態というのは「本当に必要なもの」をきちんと見分けることができている状態のことです。
なんとなく捨てられなかったモノを捨てるためには自分を変える必要があります。
断捨離の効果についてご紹介します。
最近ついていないと思ったら
断捨離のコツは心にあり
なぜ「断捨離を知らないと損かも」と言えるのか。
それは「ただ捨てるだけの技術ではない」からです。
断捨離という言葉のルーツがヨガにあることをご存じでしょうか?ヨガをしている人の顔を思い浮かべてください。
雑念から解き放たれた清々しい顔をしています。
断つ、捨てる、離れる、これらの言葉が表しているのは「執着からの解放」です。
要らないはずのモノなのに捨てられないのはそこに「執着があるから」。
では、「捨てるべきものそうでないものを判断できるようになる」にはどうしたらいいのか。答えは心にあります。執着から解放されたとき、どんな心を手に入れることができるでしょうか。
ついてない時こそ知りたい断捨離
つまり、「モノに執着することのない心」を既に持っている人に断捨離は必要ありません。
部屋もキレイに片付き、余計なもののないシンプルな暮らしを実現しているはずです。
人間関係の悩みもないかもしれませんね。
なんだか最近ついていない、部屋もなんだか片付かない、そんな人が「断捨離」と出会うことで「何かを変えるきっかけ」をつかむことができるかもしれません。
「変わるわけがない」と思うかもしれませんが、不思議なもので「自分が変わると周囲の状況も変わってくる」ということも起こるかもしれません。
そのことは、沢山の人が感じていることです。
相手を変えようとしても無駄になることが多い。
ところが自分を変えることはとても効果的。何より自分自身の気持ちが良いし、周囲が変わってくるのを感じるからです。
また、敏感にそのことを感じ取れるようになるのです。
断捨離効果で運気アップ
運気アップを感じる人多数
「トイレの掃除を続けたら出世した」「部屋の掃除をするようになったら運気が上がった」、そんな声をよく聞きますね。
経験者が沢山いるためか、片付けや掃除が「運気アップ」になるということを知らない人はいないというくらい。
ダスキンのサイトでさえ「運気アップ」という言葉を使っています。
歌にもなった「トイレの神様」。
昔からある考え方ですね。最も汚れる場所だから「特に気をつけてキレイにしておくべき」という意味もあるようです。
そうするといいことがあるよ、と。
「他の場所は気にしなくていい」ということではなく「キレイにしておくといいことがあるよ」ということを伝えていることでもあります。
キレイ=運気アップはただ実績があるからということだけではなさそう。風水の考え方にもカギがありそうです。
風水の考え方とも一致!
風水で運気アップを勧める際に必ず言われるのは
「ここは○○の運気の場所だからキレイにしておきましょう」
「トイレをキレイにすることで運気アップ」
「玄関をキレイにすることで良い気が入ってくるようになります」
というような言葉です。
そんな言葉を聞いただけで「風水なんて胡散くさい」と感じる人もいることでしょう。
しかし、よく考えてみると「気」を感じたことは誰にでもあります。
例えば
「なんとなくだけれどこの病院の中は落ち着かない」
「どうしてだろう、この部屋は落ち着く」
「仕事場のレイアウト変更をしたらなんとなく仕事がはかどるようになった」
などの感覚。
そして、「一般社団法人 日本風水建築協会」という法人も存在します。
なぜなら、風水は環境学でもあり統計学でもあるから。
「良い気が流れる」ことにより精神面、健康面で効果がみられる。
建築のプロもそう言っています。
片付けができることで良い気が流れやすくなることは言うまでもありませんね。
金運アップにも効果が?!
断捨離は金運アップにもつながります。
なぜか気になりますね。
風水でも家をキレイにしておくことで良い気が入ってくるという考え方がありますから、根拠の一つと言えます。
そして、論より証拠。
下記で紹介する記事では「お金持ちの習慣」について13例挙げてあります。
そのうちなんと4例!が断捨離の話につながるのです。
簡単にご紹介しましょう。
●お金持ちはシンプルで質素な生活をする
→余計なモノを持たないということ
●お金持ちはモノではなく自分に投資する
→余計なモノを買わないということ
●お金持ちは経験にお金を使う
→モノに使うのではなく、経験に使うということ
●小さな出費を気にする
→安いからと衝動買いをするなどあり得ないということ
なんということでしょう。
お金持ちは既に断捨離できている方が多いということですね。
仕事にだって使う事が出来ますよ!
毎日やらなければいけない仕事に追われて頭の中はパンク状態、片っ端から仕事をこなして気づいたら毎日残業…それでは仕事の効率も新しいイメージもわきませんよね。
そんな時はちょっと自分のデスクの周りを見てみましょう。
不要な文房具やいらない書類で机の中やまわりはあふれていませんか?外で仕事をしている人だけではなく、自分の家で仕事をしている人、専業主婦にも当てはまることは多いはず。
いつかこの書類や手紙が必要だから…とずっとファイルに入れて持っていてはいつまでたっても片付けられませんよね。
そんな時は必要なものだけを選んでパソコンの中に重要なものとして入れておく、必要な事だけを手帳に書いておく、まずはそこから初めてもいいのではないでしょうか?
書類や手紙をいつまでも持っておくと必要になった時のタイミングで使う事ができないという恐れも…
まずはしっかりと書類や手紙を整理して頭の中、いつも見ることのできる場所に重要な部分だけを置いておく、そうすることでいつ実行しなければいけないのか自然と頭の中で順序立てて整理することができる様になるかもしれませんね。
机の周りがシンプルですっきりになれば自然と効率がアップして、書類や手紙を探している無駄な時間もなくなって一石二鳥です。
女性にうれしい断捨離の効果
断捨離はダイエットにも効果があると言われています。
ダイエットだけの問題ではなく「無駄なものを買わなくなる」からです。
モノと一つ一つ丁寧に向き合う癖がつくと「とりあえず」と買い物カゴに入れることがグーンと減ります。
たまにはいいのですよ、「あ、やっちゃった。」と買ってしまうことがあっても。「無理をしない」が大事なコツです。
少しずつ断捨離を進めていくだけで、本当に買う量が減ります。
必要なものしか買わなくなるのです。
「沢山買うことでの満足」から「必要なものだけを買う満足」へ移行します。
気持ち良いほどに。これは「無駄に買ってしまう癖のあった」人であればあるほど実感できる爽快さです。
ぜひ体験していただきたいと著者も思います。
妊活中にも妊娠中にも効果が!
妊活中の人が断捨離後、無事妊娠できたという話もあるようです。
断捨離を通じて食べ物も吟味するようになり、体調が良くなることで妊娠しやすくなったということも考えられますね。
あるいは断捨離をしている間に妊活中の焦る気持ちや不安な気持ちを忘れ、精神的な落ち着きが体調の変化をもたらしたのかもしれません。
良い気が流れて幸運が訪れたという可能性も。
また、妊娠中に「赤ちゃんのスペースを作らなければ」と一念発起して断捨離に取り組み、家の中がすっきりしたことで気持ち良く出産を迎えられると感じている人もいます。
クローゼットの中にあるものは
クローゼットの中でパンパンになっている洋服達。
それなのに着たい服がないという日も。
それっておかしいのでは?クローゼットの前で立ち尽くす女性達。
断捨離で女性にとって一番時間のかかる場所は案外クローゼットの中かもしれませんね。
日本の場合は四季がありますから、季節によって着る服を変えますよね。
毎年流行が変わるので素敵な服を見つけたらその都度購入してしまうことも。
そんな時はまずこれを第一に考えましょう。
クローゼットの中にある洋服は本当に「今」着たい洋服ですか?
もしかしたら今の自分に似合わない過去の洋服がスペースをとっているということがあるのではないでしょうか。
なんとなく捨てられない過去の洋服達。
今着ると「イタイ」かもしれない。そう思って着ないのに、でも捨てられない。
洋服の断捨離に「こんまり流」
「また痩せるかも」「また太るかも」そんな思いで捨てられない洋服は何枚ありますか?1枚1枚と向き合って「今の自分に必要な洋服なのか」を考えてみるのも良い機会となるでしょう。
「こんまり流」で「ありがとう」と感謝をしてからの処分もオススメ。
今の自分がときめかないものには「ありがとう」と伝えて処分。
また、断捨離で有名なやましたひでこさんも「ありがとう」と声に出すことを勧めています。
まだ処分できないときは収納法で工夫してみるのも良いですね。
「こんまり流」の洋服のたたみ方だと同じスペースでも収納できる洋服の数が変わります。
ポイントは長方形。例えばTシャツだったら、縦長で1/3の幅になるようにたたみます。
次に、この縦長を折りたたんでいくわけですが、完全に半分にするのではなく、裾部分に少し余裕を持たせる要領で襟側から折りたたみます。
折りたたんだ部分を半分にする要領でもう1度たたみ、最後に残していた裾部分の上にかかるようにたたんでおしまい。
とてもコンパクトになります。
よく言われるのが1年以上着ていない服は、来年も着ないという話です。
もしかしたらまた流行がやってきて着るかもしれない…と考えてしまう人は多いはず。
どうしても大切な人からもらったから、とっても高くて捨てられないなど思い出がたくさん詰まっていて捨てられない場合は、服の買い取りやリサイクルに出すという方法もありますよ。
「今着たい」と思える洋服だけが並んだクローゼットを手に入れることができます。
人間関係にまで応用できる断捨離
「断捨離」の考え方は人間関係にも応用できます。
人は他の人との関わりの中で多くを学びます。
いい人ばかりと出会うわけではありません。
しかし、だからこそ学べることも沢山あり、今後の人生で決して無駄になることはないでしょう。
自分の中で消化したとき、栄養とすることができます。
一方で年をとればとるほど「むやみに増える人間関係」というのも存在します。
仕事関係、ママ友関係、古い友人なども含めてトータルで見ると数が増え続けることに。
知り合う人が増えるのはとてもいいこと。
ただ、時々起こるのが「何で疲れるだけなのに無理して付き合っているのだろう」というような関係。
それは「付き合っていることに問題があるか」あるいは「付き合い方に問題があるか」なのです。
ただ切り捨てましょうという意味ではありません。「付き合いたい大切な人は誰なのかを改めて考えること」、そして「付き合いをやめようかな」と思う相手がいたとしたらまず始めに「付き合い方を変えてみることをしてみませんか?」という考え方でもあるのです。
自分の心を見つめ直し、自分を変えていく大事なステップになります。
いつまでその付き合いを続ける気ですか?
ただ「相手に好かれたい」からと自分を抑えてお付き合いをしている人もいることでしょう。
会う度に自慢合戦になり、誰も気分なんてよくないのに笑顔の裏で張り合いばかりしているママ友グループ。
端から見て疲れそうだな、と思う付き合いをしている人がいてもそのことはどうでもいいのです。
その人達は「その中で何かに満足し、何かを得ているかもしれない」から。
大事なのは「自分がどうしたいか」です。
あなたは
「本当に付き合いたい人と付き合っていますか?」
「無理してただ付き合っているのなら付き合い方を変えてみませんか?」
と聞かれたときにどう答えますか?
断つ、捨てる、離れるのはモノやどこかの誰かが対象とは限りません。あなたの心の中にあるのかもしれません。人と付き合うときの考え方の中に。
恋愛にも断捨離は使える!
断捨離と言えばものだけではないですよね。
人付き合いの中に恋愛も含まれます。
例えば恋人と別れてなかなか切り替えができない場合、長い時間を過ごした思い出や時間は自分の心の中にとっておくことも大事ですが、思い切って次のステップに進むのもいいかもしれません。
思い出の写真やプレゼントしてもらったものなど、もう必要でないと思った時点が断捨離のスタートかもしれませんね。
今までの恋人との思い出を片付けてまわりに何もない状態が続くと自然と新しい恋がスタートするかもしれません。
新しい恋人が必要と思わなくてもまずは自分の心の中を整理する意味でも必要と言えるかもしれませんよ。
断捨離で上げる結婚運
「断捨離を実行したら結婚できた」という人もいます。
ここまで読んできた方はもう気づいているはずです。
「片付けをしたから結婚できた」という単純な原因で起こったことではないことに。
もちろん、片付けや掃除のできない人よりもできる人の方がモテます。部屋がキレイになることで良い気が入ってきたという可能性も十分考えられます。
しかし一番大事なのは「断捨離」を通して自分自身が変わったことが原因だったと考えられることです。
執着のある人とない人、どちらが魅力的でしょうか?「ただ捨てる」ことでは執着から離れることはできません。
モノとの関係を見つめ直す、人との関係を見つめ直す、そのようなステップから自分自身を見つめ直します。
このステップを踏んだからこそ、結婚への近道を見つけることができたのではないでしょうか。
自分に必要なものがわかれば、おのずと考え方も今までと変わってくるはずです。
始めるきっかけはそれぞれでいい
病気をきっかけに始めるケースも
「病気をきっかけに断捨離しました」という人もいます。
断捨離のきっかけは人それぞれ。また、断捨離の方法も人それぞれでいいでしょう。小さな収納スペースから始めて効果を感じたら次の大きさへ、というやり方が向いている人もいれば「リビングが一番気になるからリビングから!」「服が溜まっているから服から!」という人もいます。
一つ一つのモノと向き合いましょう。「いつか着るかも」「いつか使うかも」。そのいつかは永遠に来ないかも。
だって、もう何年も来なかったのだから。いつまでもそのモノに占有させていていいのですか?「今まで私の安心感のためにここにいてくれてありがとう。」感謝を込めて処分しましょう。
一方、具体的に将来使うことが決まっているものを無理に捨てる必要はありません。「いつまでも来ないいつか」という物をまずは対象にしましょう。
断捨離実践者の体験談まとめ
●姑や小姑が急に訪問することで、事前連絡をしないことに憎しみが湧く思いをしたことがあります。家がキレイだったら快く迎えられたはず。キレイになった今、そのことに気がつきました。
●食器棚に来客用のティーカップがあるのに、何年も使っていませんでした。断捨離をしたことで、人を呼びたいという自分の気持ちに改めて気がつくことができました。
●同じ部屋なのに、断捨離をしたことで家賃倍額くらいのイメージに変わりました。住まいの価値を下げていたことに気がつきました。
●恋人ができました!
●結婚できました!
●赤ちゃんができました!
●金運UPしました!
●夫婦仲が良くなりました!
●職場の人間関係が改善しました!
●痩せました!
●便秘が治りました!
●イライラが減ったように思います。
●風邪をひきにくくなり健康面で効果を感じます。
様々な体験談がありますね。
断捨離では過程を楽しみたい
ゴールは「スッキリとした部屋に住んでいる自分」でなくても構わないのです。「時々は片付かないけれど、無駄なものを買わなくなり段々スッキリしてきた部屋に住んでいる自分」で。ゆっくり進めていきましょう。進んでいる、というだけで気持ち良く過ごせるものです。
ダイエットもそう。急激に痩せる必要はないのです。一つ一つの食べ物に感謝しながら大事に食べていたら、徐々に量が減っていく。
そんなイメージ。ダイエットだけでなく、便秘改善につながり毎日の笑顔が増えることも実感できる可能性があります。
せっかくだから、「過程」を楽しみたいですね。
後悔したときでも学びにできる
捨てるのが怖い。そう思ったら、無理に進めなくて大丈夫です。
「これは捨てられない」と思ったものを捨てる必要はないのです。
なんとなくココがやばい。そう思ったところと向き合ってみてください。引き出し一つでもいいのですから。
そして、小さなところで断捨離を実践、後日後悔するようなことがあっても学びと考えましょう
次の段階に進むのをやめてもいいのですし、過去に後悔した理由を学びにして同じ後悔をしないよう実践してみても良いのです。
リバウンドしてしまったら原因を考える
断捨離に成功してもそれがいつまでも続くとは限りません。
仕事や家事・育児に追われていると余裕がなくなり、気づいたらまたもとの状態にもどっていた…というのはテレビでもよくある話ですよね。
そんな時は慌てなくても大丈夫ですよ。また断捨離をしよう!と思ったときに再度実行してみれば済みます。
そのサイクルは人によって違いますが、毎週末の人もいらっしゃると思いますし、季節ごと、もしくは何年かたってまた挑戦してみればいいかと思いますよ。
それぞれ気持ちのタイミングは違いますので、自分が思ったときにやってみればいいと思います。
一度断捨離を経験してみて、あれは処分しなければ良かった…これは処分してしまっても良かったと思うことはあると思います。
ダイエットもそうですが、無理をするのが一番禁物なので前回の断捨離を思い出して自分にあった方法を見つけながら進めていくのもいいでしょう。
断捨離=捨てると考える方も多いかと思いますが、たくさんのものを捨ててもたくさんのものを買ってしまうことはリバウンドの1つの原因と考えられます。
タダだから、安いからとうっかりもらったり買ってしまったりしそうになったら、ちょっとだけ一呼吸置いて本当に必要なものかどうかを考えてみてはいかがでしょうか?
新しいものが増えていかなければ今の状態をキープすることも出来ると考える方法もあります。
一番の効果は「自分を変えられる」こと!
いかがでしたか?断捨離の効果は沢山あると言われています。その効果に気がつくことのできる自分になっているということが一番の効果ではないでしょうか。
興味を持ったなら、小さなスペースからで良いので一つ一つのモノと向き合ってみてくださいね。
失敗しても大丈夫です。何度か経験していくうちに自分に必要なものが何であるのか、ものに対しても考え方は変わっていくでしょうし、人間関係や自分の考え方もその時に変わっていくので、その時の状況に合わせていくのも良いのではないでしょうか?
無理をして必要なものまで捨ててしまい、あとで後悔をするのももったいないので、まずはちょっとずつから初めてみませんか?
意外と洋服は時間がかかります。うっかりクローゼットを整理しようと思って洋服を全部出したけれども、終わらなくてさらに部屋の中が散らかってしまった…という事にならないように、計画を立ててみるのもいいかもしれませんね。